脱水を避けマスクも着脱を
いまや外出時の必須アイテムとはいえ、マスクをすると暑苦しい季節になってきました。マスクが熱中症の原因になることは、あるのでしょうか。
マスクをつけると吐く息の熱がこもりやすい、喉の渇きを感じにくい、水分補給できない(マスクを外して水分を取ることを遠慮してしまう)などの理由で、脱水になる可能性がある。特に高齢者は脱水になりやすいので、意識してマスクをはずして定期的に水分をとりましょう。
小さい子どもは、マスクで熱中症のリスクが高まる可能性があります。大人は汗をかくことで体温調節できますが、子どもは汗腺があまり発達していないため、呼吸で体温調節をします。マスクで口の中に熱がこもると体温が下げられず、熱中症になりやすいそうです。マスクで呼吸がしにくくなるため、より重症化する可能性もあります。
地域によっては小学校でも体育の授業はマスクをつけなくていいことになっています。登下校のときも、話をせず、ソーシャルディスタンスを確保できるのであれば、マスクをとっていいのではないでしょうか。
大人はマスクだけで熱中症にはならないということですが、ジョギングなどスポーツをするときは、どうでしょう。
マスクをつけて運動をするのは、大人にとってもリスクがあります。基本的に、運動するときにはマスクはつけないほうがいいのではないでしょうか。ただし、周囲に人がいるときは、マナーとして何か口を覆うようなものをつけたほうがよいでしょう。医療従事者が使う不織布マスクは熱がこもりやすいので、メッシュ素材や冷感素材の布製のものがお薦めです。飛沫を防げればよいので、タオルやバンダナを口の周りにまく程度でもいいのではないでしょうか。