お正月飾りの意味や由来
お正月飾りは、お正月に家々を訪れる年神様(としがみさま)をお迎えするための目印であり、神様に滞在していただくための「依り代(よりしろ)」です。
年神様は一年の初めに訪れて、ひとりひとりに1歳分の年齢と、その年の幸運を授けてくださる神様です。また、穀物の神様でもあるのです。
お正月飾りにはいろいろな種類がありますが、以下の3点セットが代表的です。
門松(松飾り)
年神様が家々に降臨するときの目印になるのが門松。
門松といえば斜めに切った竹のイメージですが、もともとは「松飾り」といい、松の枝だけで作ったものもありました。
松は、冬にも緑を失わない生命力の象徴。竹も、成長が早くすくすくと伸びることから、長寿、繁栄を表すものとされています。
しめ飾り
しめ飾りは神社のしめ縄と同じように「神域と現世をへだてる結界」という意味があります。
しめ飾りを飾ることで、年神様が安心して降臨できる神域を作り、お迎えするのです。
鏡餅
鏡餅は、年神様へのお供えものでもあり、神様が宿る依り代でもあります。
一粒一粒に霊力が宿ったお米を、さらに撞き固めて作るお餅は、強い霊力が宿る神聖な食べ物と考えられてきたのです。
お正月期間が過ぎて年神様をお見送りしたあとに、鏡餅を下げてみんなで食べ、神様の力を分けていただくのが「鏡開き」です。