感染予防と熱中症
新型コロナウイルスの対策が続く中で迎えることしの夏。マスクの着用や運動不足で熱中症のリスクが例年以上に高まっています。
マスクを着けると、体感温度はすぐに3度ほど上がるそうです。マスクをしたまま5分ほどたつと、マスクの内側に熱がこもって、口の周りに汗をかき始め、マスクを着用していない時に比べてかなり暑さを感じ、時間がたつに連れて息苦しい感覚になってきます。
マスクで飛沫感染を防ぐことは重要ですが、高齢者や1人暮らしの人は特に熱中症に注意が必要です。屋外であれば木陰などの人が少ない場所でマスクを外して休むことも心がけ、さらに汗で湿ると通気性が悪くなるので、マスクを適度に取り替えることも心掛けてください。
マスクの着用
マスクは飛沫の拡散予防に有効だが、着用していない場合と比べると心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることがあります。
高温や多湿といった環境下でのマスク着用は熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクをはずすようにしましょう。
マスクを着用する場合には強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。
また、周囲の人との距離を十分にとれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
エアコンの使用
熱中症予防のためにはエアコンの活用が有効。ただし、一般的な家庭用エアコンは空気を循環させるだけで換気はしていません。
新型コロナウイルス対策のためには冷房時でも窓を開けたり換気扇を使ったりして換気を行う必要がある。この場合、室内温度が高くなりがちなので、エアコンの温度設定を下げるなどの調整をしましょう。
涼しい場所への移動
少しでも体調に異変を感じたら速やかに涼しい場所に移動することが熱中症予防に有効です。
人数制限等により屋内の店舗等にすぐに入ることができない場合は屋外でも日陰や風通しのよい場所に移動しましょう。
日頃の健康管理
毎朝など決まった時間の体温測定、健康チェックは熱中症予防にも有効。平熱を知っておくことで発熱に早く気づくこともできる。日頃から自分の身体を知り、健康管理を充実させ、体調が悪いと感じたら無理せず自宅で静養しましょう。